新築の火災保険は、営業さんに勧められるまま入ると数十万円単位で損することがあります。
そして三重県で建てるなら、選び方の答えはシンプル。「水災」と「地震」をどうするかで9割決まります。
この記事では、火災保険の基本から、水災補償の判断基準、地震保険の考え方、保険料を下げる工夫までを三重県版で解説します。

結論|三重の新築は「水災」と「地震」で決まる
- 浸水想定区域に建てるなら水災補償は外さない(桑名の海抜ゼロ地帯・員弁川/朝明川沿いなど)
- 高台で浸水リスクが低いなら、水災を外して保険料を下げる選択もアリ
- 地震保険は「南海トラフに備える県」としてセット加入が基本(火災保険だけでは地震の損害は1円も出ない)
- 見積もりは建築会社の提携1社だけで決めず、2〜3社比較
火災保険の基本のき
火災保険は「火事の保険」ではなく、住まいの総合保険です。対象とリスクの組み合わせで決まります。
| 補償 | 何に備える? | 三重での考え方 |
|---|---|---|
| 火災・破裂・爆発 | 火事・もらい火 | 基本セット(外せない) |
| 風災・ひょう・雪災 | 台風の屋根被害・飛来物 | 台風常襲の三重は必須級 |
| 水災 | 洪水・内水氾濫・土砂 | ハザードマップで判断(次章) |
| 水ぬれ・盗難・破損等 | 給排水事故・空き巣・うっかり破損 | 予算に応じて。子育て世帯は破損補償が活躍しがち |
| 地震保険(別契約) | 地震・津波・噴火 | 火災保険では地震は出ない。セットで検討(後述) |
対象は「建物」と「家財」の2本立て。建物だけ入って家財を忘れるのが新築あるあるです。家具・家電・衣類まで全損すると、30代の家族世帯で500万円分を超えることも珍しくありません。
水災補償は外していい?|料率が市町村別になった
2024年10月から、水災の保険料は市区町村ごとの5段階(1〜5等地)に変わりました。水災リスクが高い地域ほど保険料が高くなる仕組みです(損害保険料率算出機構)。
つまり「うちの市はどの等地か」=保険会社が見ているリスク評価そのもの。料率機構の公式サイト「水災等地検索」で誰でも確認できます。
- 浸水想定あり(桑名の低地・河川沿い等) → 水災は外さない。保険金額も建物評価いっぱいに
- 浸水想定なしの台地・高台 → 外す選択もアリ。ただし内水氾濫(ゲリラ豪雨で排水が追いつかない)は白地でも起こる点は理解した上で
- 迷ったら「付けて、免責(自己負担)を設定」で保険料を調整する折衷案も
自分の土地の浸水リスクは、契約前に必ずハザードマップで確認を。桑名市の見方はこちらで詳しく解説しています。

地震保険はセットで入るべき?
まず大前提。地震が原因の火事・倒壊・津波は、火災保険からは1円も出ません。備えるには地震保険が必要です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 加入方法 | 火災保険とセットでのみ加入できる(単独契約は不可) |
| 保険金額 | 火災保険の30〜50%の範囲(建物5,000万円上限) |
| 保険料 | 都道府県で3区分。三重県は中間の区分(損害保険料率算出機構の等地区分) |
| 割引 | 耐震等級3で50%割引・免震建築物50%・耐震等級2で30%など |
「50%しか出ないなら意味がない」と思うかもしれません。でも地震保険は家を建て直す保険ではなく、生活を立て直す保険。ローンが残る家が全壊したとき、当面の住まいと生活費を支えるお金になります。
南海トラフ地震が想定される三重県では、耐震等級3の家を建てて50%割引で地震保険に入るのが、いちばん賢い組み合わせです。
保険料を下げる5つの工夫
| 工夫 | 効果の目安 |
|---|---|
| ① 省令準耐火構造で建てる | 火災保険料がおおむね半分前後に。設計段階で工務店に相談(追加費用と比較を) |
| ② 耐震等級3の割引を使う | 地震保険が50%割引。等級の証明書類を保険会社へ |
| ③ 5年長期契約+一括払い | 1年契約の繰り返しより割安(現在の最長は5年) |
| ④ 免責金額(自己負担)を設定 | 小さな損害は自己負担にして保険料を圧縮 |
| ⑤ 家財の金額を実態に合わせる | 初期設定のまま過大契約になっていないか確認 |
①と②は家の仕様そのもので決まります。つまり火災保険の節約は、保険選びの前の「家づくり段階」から始まっているわけです。
建築会社の提携代理店は手続きがラクな反面、比較なしで割高なプランになることも。同じ補償内容で2〜3社の見積もりを取り、水災の有無・免責・家財金額の条件を揃えて比べてください。ネット型と代理店型で数万円/5年の差が出ることもあります。
よくある質問
まとめ|保険選びは家づくり段階から始まっている
- 水災: 2024年10月から市区町村別の5等地制。ハザードマップとセットで判断
- 地震: 火災保険では地震は出ない。南海トラフ想定の三重は耐震等級3×50%割引で備える
- 節約: 省令準耐火・長期契約・免責設定・家財の適正化
- 鉄則: 提携1社で即決せず、条件を揃えて2〜3社比較



