名古屋に通勤しながら、三重県北勢で家を建てる。
候補になるのは桑名市・四日市市・東員町・いなべ市の4つです。
この記事では、通勤時間・定期代・土地の値段・子育て支援を4市町でくらべます。読み終わるころには、「うちはこの町だ」と絞れるはずです。

結論|4市町はこう選ぶ
- 通勤の速さが最優先 → 桑名市(名古屋まで電車約20分)
- 土地の安さ・広さが最優先 → いなべ市(坪約9.5万円)
- 通勤と価格のバランス → 東員町(駅の無料駐車場124台)
- 買い物や病院など町の便利さ → 四日市市(県内最大の都市)
まずは全体をひと目でくらべましょう。
| 桑名市 | 四日市市 | 東員町 | いなべ市 | |
|---|---|---|---|---|
| 名古屋まで(電車) | 約20分 | 約32分 | 約60分※乗換 | 電車は不向き |
| 名古屋まで(車) | 約30分 | 約40分 | 約40分 | 約50〜60分 |
| 定期代(1ヶ月) | 20,000円 | 24,560円 | 約26,000円 | — |
| 土地の坪単価 | 約18万円 | 約14万円 | 約11.6万円 | 約9.5万円 |
| 子育て支援 | ◎ 18歳まで医療費無料 | ○ 助成あり | ◎ 保育料無料あり | ◎ 住宅補助が手厚い |
※電車の時間は最速クラスの目安です。定期代は近鉄の通勤定期(2026年8月時点・駅探調べ)。東員町は三岐鉄道+近鉄の合算目安です。
通勤時間と定期代をくらべる
通勤は毎日往復するもの。片道10分の差は、1年で約80時間の差になります。
電車通勤
| ルート | 所要時間 | 定期代(1ヶ月) | 座れる度 |
|---|---|---|---|
| 桑名 → 近鉄名古屋(急行) | 約20〜25分 | 20,000円 | △ 朝は混雑 |
| 桑名 → 名古屋(JR快速) | 約23分 | — | △ |
| 近鉄四日市 → 近鉄名古屋(急行) | 約32〜35分 | 24,560円 | ○ 始発列車あり |
| 東員 → 西桑名(三岐鉄道北勢線)+桑名から近鉄 | 合計約60分 | 約26,000円 | ◎ 北勢線は座りやすい |
| いなべ(三岐線→近鉄富田乗換) | 約70分〜 | — | ◎ 始発なら確実 |
数字だけ見ると桑名の圧勝です。名古屋駅まで約20分は、名古屋市内の郊外区から通うのと変わりません。
ただし桑名駅の朝の急行は混みます。「座って通いたい」なら、近鉄四日市の始発列車や、すいている三岐鉄道という選び方もあります。
車通勤
車なら選択肢が広がります。
桑名からは東名阪道・伊勢湾岸道で名古屋まで約30分。東員町・いなべ市は東海環状道の東員IC・大安ICが使えて、東員ICから名古屋までは車で約40分です。
駅までのアクセスと駐車場
北勢の通勤スタイルは「家から駅まで車、駅から名古屋まで電車」のパーク&ライドが主流です。
ここで意外な強さを見せるのが東員町といなべ市です。
東員駅には無料駐車場が124台分(ロータリー西81台+駅舎北43台)。北勢線は全13駅に駐車場・駐輪場があり、合計500台以上が使えます(東員町公式サイトより)。
一方、桑名駅・近鉄四日市駅の周辺は月極駐車場が中心です。駅近の区画は空き待ちになることもあり、月に数千円〜1万円台の駐車場代を見ておく必要があります。
「駅まで歩ける土地」は便利なぶん高くなります。駅から離れた安い土地+無料駐車場のパーク&ライドという組み合わせは、東員・いなべならではの節約術です。

土地の値段と広さをくらべる
同じ600万円の土地予算で、どれくらいの広さが買えるでしょうか。
| 市町 | 平均坪単価 | 600万円で買える広さ | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 桑名市 | 約18万円 | 約33坪 | 駅周辺はさらに高い。人気エリアは競争率も高め |
| 四日市市 | 約14万円 | 約43坪 | 駅前25〜45万円、郊外は10万円前後とエリア差が大きい |
| 東員町 | 約11.6万円 | 約52坪 | 桑名の約6割の価格。イオンモール東員が生活拠点 |
| いなべ市 | 約9.5万円 | 約63坪 | 藤原町・北勢町なら坪2〜6万円の土地も |
※各市町の地価公示(2026年)をもとにした当サイト調査の平均値です。同じ市内でもエリアで大きく変わります。
桑名といなべでは、同じ予算で広さが約2倍違います。
土地を安くおさえた分は、建物の断熱性能やデザインに回せます。「通勤時間を買う」か「土地の広さを買う」か。これがこの4市町選びの本質です。
| 桑名市 | 土地1,080万円+建物2,100万円+諸費用400万円=約3,580万円 |
| 四日市市 | 土地840万円+建物2,100万円+諸費用400万円=約3,340万円 |
| 東員町 | 土地700万円+建物2,100万円+諸費用400万円=約3,200万円 |
| いなべ市 | 土地570万円+建物2,100万円+諸費用400万円=約3,070万円 |
※建物はミドルグレード(坪65万円前後)で統一した概算です。
子育て支援と暮らしやすさ
共働きで名古屋に通うなら、子育て支援は家計に直結します。
| 市町 | 主な子育て・住宅支援 |
|---|---|
| 桑名市 | 18歳の年度末まで医療費の窓口負担が無料(所得制限なし) |
| 四日市市 | 子ども医療費助成あり。保育園・小児科の選択肢は4市町で最多 |
| 東員町 | 5歳児の幼稚園保育料無料・中学卒業まで医療費無料。小学校6校が徒歩圏に分散 |
| いなべ市 | 子育て世帯の住宅取得に最大50万円+定住促進奨励金最大20万円 |
※2026年8月時点の各市町公式情報をもとにしています。年度で条件が変わるため、申請前に必ず公式サイトで確認してください。
買い物は、桑名(イオンモール桑名・長島アウトレット)、四日市(近鉄百貨店・ららぽーと)、東員(イオンモール東員)と、どの町も車15分圏に大型商業施設があります。いなべ市も東員のイオンまで車で15〜20分です。
タイプ別のおすすめ
名古屋20分坪約18万円18歳まで医療費無料
電車約20分・定期2万円は北勢最強。名古屋勤務の共働き世帯がいちばん多く選ぶ町です。そのぶん土地は高め。低地の浸水リスクだけはハザードマップで必ず確認してください。
名古屋32分坪約14万円県内最大都市
病院・学校・買い物の選択肢は4市町で断トツ。始発列車で座って通える駅もあります。エリアによって土地の値段も雰囲気も大きく違うので、エリア選びが家づくりの半分を決めます。
車で名古屋40分坪約11.6万円駅の無料駐車場124台
桑名より土地が3〜4割安く、東員IC・無料駐車場つきの駅・イオンモールがそろう「ちょうどいい町」。桑名は高い、でも田舎すぎるのは困るという方の答えになりやすい町です。
車で名古屋50〜60分坪約9.5万円住宅補助最大70万円
土地代は桑名の約半分。同じ総額で建物のグレードを1段上げられるのが最大の魅力です。通勤は車が前提。名古屋への出社が週2〜3日のハイブリッド勤務の方には特に向いています。
後悔しないチェック5つ
- 朝の実測: 平日7時台に「家→駅→名古屋」を一度体験する(時刻表と実際は違う)
- 駐車場: パーク&ライド派は駅駐車場の空き状況を先に確認(桑名・四日市は月極が基本)
- 雪: いなべ市北部(藤原・北勢)は冬に積雪あり。車通勤ならスタッドレス必須
- 水: 桑名市の低地は浸水想定区域あり。ハザードマップ確認は契約前に
- 転勤の可能性: 売りやすさ・貸しやすさで選ぶなら駅徒歩圏。定住前提なら郊外の広さを取る
4市町それぞれの土地相場・補助金・ハザードの詳しい情報は、各町の完全ガイドにまとめています。
よくある質問
まとめ|「通勤を買う」か「広さを買う」か
名古屋通勤×家づくりの4市町選びは、突きつめると「通勤時間」と「土地の広さ」の交換です。
- 桑名市: 電車約20分・定期2万円。土地は高いが通勤は最強
- 四日市市: 約32分・県内最大の都市機能。エリア選びが鍵
- 東員町: 無料駐車場124台のパーク&ライド+坪11.6万円のバランス型
- いなべ市: 坪9.5万円で広さ2倍。車通勤・ハイブリッド勤務向き
- 迷ったら: 平日朝に通勤ルートを実際に走って(乗って)みるのが一番の近道




